≪剣道形


3本目

4本目

---順---
打太刀、仕太刀相下段
間合いに接したとき
気争いで自然に相中段になる
打太刀は仕太刀の水月を突く
仕太刀は打太刀の胸部へ突き返す
仕太刀は位詰にすすむ
剣先を次第に上げ、打太刀の顔の中心につける
刀を抜き合わせた位置にもどる

---解説---
 打太刀、仕太刀相下段で互いに右足からすすみ、間合いに接したとき、互い気争いで自然に相中段になる。そこで打太刀は機を見て、刃先を少し仕太刀の左に向け、右足から一歩進みながら、鎬ですり込み、諸手で仕太刀水月を突く。
 仕太刀は右足から一歩大きく体をひきながら、打太刀の刀身を物打の鎬で軽く入れ突きに萎やすと同時に打太刀の胸部へ突き返す。
 打太刀はこのとき右足を後ろに引くと同時に、剣先を仕太刀の刀の下から返して、諸手をやや伸ばし、左自然体の構えとなり、剣先は仕太刀の咽喉部につけて仕太刀の刀を物打の鎬で右に押さえる。
 仕太刀は、さらに突きの気勢で左足を踏み出し、位詰に進むので、打太刀は左足を引くと同時に、剣先を仕太刀の刀の下からまわして返し右自然体の構えになり、物打の鎬でおさえるが仕太刀の気位に押されて剣先を下げながら左足から後ろにひく。打太刀はすかさず右足から2,3歩小足にやや早く位詰にすすみ、剣先は胸部から次第に上げていって顔の中心につける。
 その後、打太刀は右足から、仕太刀は左足から相中段になりながら刀を抜き合わせた位置に戻り、剣先を下げて元の位置にかえる。

---理合 ---
 相下段で間合いに入るや、すでに気争いで剣先を合わせると、自然に相中段になる。そこで打太刀は、機とみて「ヤ!」の掛け声で仕太刀の水月を突く。仕太刀は剛に対する柔の気持ちで、入れ突きに流すと同時に、「ド!」のかけ声で仕太刀の胸部を突く。打太刀は仕太刀の刀をおさえて剣先を喉につける。この時の気位は両方五分である。仕太刀は、さらに突きの気勢で位詰に左足を踏み出すので、打太刀も、さらにこれをおさえる。この時の気位は六分四分である。しかし、打太刀は仕太刀の気迫に押されて、これ以上はおさえきれずに構えをときつつ退がる。仕太刀は、打太刀に立ち直る隙を与えず、追い詰めて、これを制する。

---順---
打太刀八相の構え、仕太刀脇構え
間合いに接したとき
互いに相手の正面に打ち込み切り結ぶ
自然に相中段となる
打太刀は仕太刀の右脇を突き、仕太刀は巻き返す
打太刀の正面を打つ
相中段となりつつ、抜き合わした位置にもどる

---解説---
 打太刀は八相の構え、仕太刀は脇構えで、互いに左足から進み間合いに接したとき、打太刀は機を見て八相の構えから、諸手左上段に、仕太刀もすかさず脇構えから、諸手左上段に変化して、互いに右足を踏み出すと同時に、十分な気勢で相手の正面に打ち込み、切り結んで相打となる。
 相打となってからは、両方同じ気位で互の刀身が鎬を剃るようにして、自然に相中段となり、打太刀は機を見て刃先を少し仕太刀の左に向け、左足をすすめると同時に、諸手で仕太刀の右肺を突く。
 仕太刀は、左足を左前に、右足をその後ろに移すと同時に大きく巻き返して打太刀の正面を打つ。
 打太刀は左足から、仕太刀は右足から、十分に残心の気位を示しながら相中段になりつつ、抜き合わせた位置に戻り、剣先を下げて元の位置にかえる。

---理合---
 打太刀は八相、仕太刀は脇構えで、互いに間合いに入るや、遠間より機とみて両方大技に相手の正面を打ち、相打ちとなり切り結ぶ。そこで自然と相中段となり、打太刀は機を見て、「ヤ!」のかけ声で仕太刀の右肺を突く。仕太刀は、体を左にひらいて巻き返し、「ド!」のかけ声で打太刀の正面を打つ。